<新任男性教諭>授業参観日に校内で自殺 埼玉・越谷
2005年 04月 20日
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<新任男性教諭>授業参観日に校内で自殺
これに似た経験をしている。
私の場合は担任教諭ではなく、用務員のおじさんだったが。
小学4年生の時、用務員のおじさんが、校内で首をつった。
見つけたのは校長。早朝のことだった。
おじさんは学校に家族で住み込んで仕事をしていた。その家が一年生校舎のすぐ側だったこともあり、生徒は皆、一年生の頃からおじさんの家に遊びに行ったりしていた。
私たちの小学校では、生徒は教師よりも、おじさんの方をより慕っていたのだ。
そのおじさんが、ある日、首を吊った。
しかも生徒がよく出入りする場所で、だ。
朝一番に校内放送があり、
「みんなが大好きだった用務員のおじさんが、病気で亡くなりました」
とだけ、教頭が説明した。
私たちはみな、突然すぎて何を言われているのか、よく理解できなかった。
昨日まで普通に学校で仕事をしていたのだ。入院していたわけでも、薬を飲んでいたわけでもない。小学生には突然亡くなる病気がどんなものか、想像が出来なかったので、
「病気って、ホント?」
と最初から疑った。
病気、というのが嘘だというのは、すぐわかった。
2時間目の休み時間の時、同じクラスの生徒が教室に飛び込んできて、
「用務員のおじさん、首吊り自殺したんだって!」
と叫んだ。
教室内は騒然となった。
次の日には自殺した原因も私たちの耳に入ってきた。
大人たちは噂し、新聞には大きく一面に記事が載ったからだ。
新しく赴任してきた校長と折り合いが悪く、校長が解雇宣告していたらしい。
仕事と住む場所を、おじさんは近々無くすことになっていたのだ。
夜中に出て行ったきり、朝になっても帰ってこないおじさんを心配して、奥さんが校長に電話。
2人で校内を探し皮肉にも校長が第一発見者になってしまった。
おじさんが、こんな形で亡くなってしまったこともショックだったが、何より、生徒みんなが『知っている』という事実を承知しているのに、平気で嘘をついている先生達に、私は強いショックを受けた。
どうして本当のことを言わないんだろう
嘘をつくのは悪いことだと教えてるくせに、自分たちは嘘をついてもいいのか
生徒みんなが『首吊り』でショックを受けている事を知ってるくせに、どうして先生たちはわざと気付かないフリをしているのだろう
どうして、平気で
「下手に騒がず、普通の生活に戻って勉強するように」
なんて言えるんだろう
まだ小学4年生だったのに、随分とたくさんの疑問を胸に飼ってしまった。
教師に対して、強い不信感を抱いてしまった。
そのせいで、この事件のことは未だに鮮明に覚えている。
校長にも不信感を抱いた。
「おじさんを殺した」という思いを拭い去ることが出来なかった。
今だったら、おじさんの弱さが悪いのだと分かるが。
一度校長室に入ったら二度と出てこない、居るか居ないか分からないような前任の校長に比べ、
この新任の校長は、朝早くに登校してきて、頻繁に生徒に声を掛けたり、校内を歩き回ったり、気軽に校長室に遊びに来るように誘ったり、たくさんの生徒と親しくなれるよう努力した人だった。
当時、校長室の清掃当番だった私たちにも、掃除にいくたびに
「校長室に遊びにおいで」
「ちょっとお話しないかい?」
と声を掛けてくれる人だった。
しかし私たちは、とうとう卒業するまで、この校長に馴染めなかった。
一度も掃除以外で校長室を訪ねることもなかったし、親しく話すこともなかった。
そんな校長に、どこかで後ろめたさを感じていたらしい。
卒業後、遊びに訪れた小学校で、事件後に入学してきた生徒たちが校長室に出入りしているのを見かけ、ほっとした事があった。
ちなみに、おじさんが自殺した場所には、生徒は誰も近づけなくなっていた。
さすがに学校側も配慮し、その場所は閉鎖され、誰も入れないようになった。
この新任教師の心中を、少しだけ想像できるが、自殺の場所を図工室にしたことは理解できない。
自殺するような精神状態で、死後、この図工室に近づけなくなる生徒のことなどは考えもしなかっただろう。
この先生に習っていた小学4年生たちは、いま、何を考えているだろう。
どっちにしろ、この新任教師は、教師失格だ。
これに似た経験をしている。
私の場合は担任教諭ではなく、用務員のおじさんだったが。
小学4年生の時、用務員のおじさんが、校内で首をつった。
見つけたのは校長。早朝のことだった。
おじさんは学校に家族で住み込んで仕事をしていた。その家が一年生校舎のすぐ側だったこともあり、生徒は皆、一年生の頃からおじさんの家に遊びに行ったりしていた。
私たちの小学校では、生徒は教師よりも、おじさんの方をより慕っていたのだ。
そのおじさんが、ある日、首を吊った。
しかも生徒がよく出入りする場所で、だ。
朝一番に校内放送があり、
「みんなが大好きだった用務員のおじさんが、病気で亡くなりました」
とだけ、教頭が説明した。
私たちはみな、突然すぎて何を言われているのか、よく理解できなかった。
昨日まで普通に学校で仕事をしていたのだ。入院していたわけでも、薬を飲んでいたわけでもない。小学生には突然亡くなる病気がどんなものか、想像が出来なかったので、
「病気って、ホント?」
と最初から疑った。
病気、というのが嘘だというのは、すぐわかった。
2時間目の休み時間の時、同じクラスの生徒が教室に飛び込んできて、
「用務員のおじさん、首吊り自殺したんだって!」
と叫んだ。
教室内は騒然となった。
次の日には自殺した原因も私たちの耳に入ってきた。
大人たちは噂し、新聞には大きく一面に記事が載ったからだ。
新しく赴任してきた校長と折り合いが悪く、校長が解雇宣告していたらしい。
仕事と住む場所を、おじさんは近々無くすことになっていたのだ。
夜中に出て行ったきり、朝になっても帰ってこないおじさんを心配して、奥さんが校長に電話。
2人で校内を探し皮肉にも校長が第一発見者になってしまった。
おじさんが、こんな形で亡くなってしまったこともショックだったが、何より、生徒みんなが『知っている』という事実を承知しているのに、平気で嘘をついている先生達に、私は強いショックを受けた。
どうして本当のことを言わないんだろう
嘘をつくのは悪いことだと教えてるくせに、自分たちは嘘をついてもいいのか
生徒みんなが『首吊り』でショックを受けている事を知ってるくせに、どうして先生たちはわざと気付かないフリをしているのだろう
どうして、平気で
「下手に騒がず、普通の生活に戻って勉強するように」
なんて言えるんだろう
まだ小学4年生だったのに、随分とたくさんの疑問を胸に飼ってしまった。
教師に対して、強い不信感を抱いてしまった。
そのせいで、この事件のことは未だに鮮明に覚えている。
校長にも不信感を抱いた。
「おじさんを殺した」という思いを拭い去ることが出来なかった。
今だったら、おじさんの弱さが悪いのだと分かるが。
一度校長室に入ったら二度と出てこない、居るか居ないか分からないような前任の校長に比べ、
この新任の校長は、朝早くに登校してきて、頻繁に生徒に声を掛けたり、校内を歩き回ったり、気軽に校長室に遊びに来るように誘ったり、たくさんの生徒と親しくなれるよう努力した人だった。
当時、校長室の清掃当番だった私たちにも、掃除にいくたびに
「校長室に遊びにおいで」
「ちょっとお話しないかい?」
と声を掛けてくれる人だった。
しかし私たちは、とうとう卒業するまで、この校長に馴染めなかった。
一度も掃除以外で校長室を訪ねることもなかったし、親しく話すこともなかった。
そんな校長に、どこかで後ろめたさを感じていたらしい。
卒業後、遊びに訪れた小学校で、事件後に入学してきた生徒たちが校長室に出入りしているのを見かけ、ほっとした事があった。
ちなみに、おじさんが自殺した場所には、生徒は誰も近づけなくなっていた。
さすがに学校側も配慮し、その場所は閉鎖され、誰も入れないようになった。
この新任教師の心中を、少しだけ想像できるが、自殺の場所を図工室にしたことは理解できない。
自殺するような精神状態で、死後、この図工室に近づけなくなる生徒のことなどは考えもしなかっただろう。
この先生に習っていた小学4年生たちは、いま、何を考えているだろう。
どっちにしろ、この新任教師は、教師失格だ。
by voovo
| 2005-04-20 22:29
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