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物々交換
2007年 05月 24日 *
いつも口をすっぱくして言っているが、ぼーは貧乏だ。
貧乏人は無駄遣いをしてはならない、というのは鉄則だが、その他にも節約という、大事な使命がある。

ぼーの家では新聞を取っている。わけあって、二誌も。
一誌にしたい。それどころか、ネットがあるから新聞取らなくてもいいんじゃね? と思う。
でもわけあって二誌取らなければならない。

新聞は資源回収の日に町が回収する。
そこでふと思った。
ただ新聞を町のゴミ回収車に出すよりは、ちり紙交換に出したほうがいいんじゃないだろうか?

町の回収車に新聞を出しても何も貰えないが、ちり紙交換に出せば、捨てる新聞がトイレットペーパーになって帰って来るのだ。いや、返って来るのだ。

たとえ僅か一個だろうが、必要なものとして返って来る。絶対使うモノとして返って来る。
そのトイレットペーパーだって、月に一個ずつ貰ったとして、一年で12ロール。十年で120ロール。
チリも積もれば、というやつだ。すげえじゃないか。


そういうわけで、町の資源回収の日にも新聞を出さず、溜めた。場所をとられて邪魔に思いつつも、トイレットペーパーのために溜めた。
いつも必要ないときはしょっちゅうウロウロしてるのに、なんでいざ必要なときは来ないんだ、ちり紙交換屋さん! と思いつつ、溜めた。



「毎度おなじみ~、ちり紙交換でぇ~ございマス」

拡声機を通した間延びしたテープの声が町内に響き渡る。
来た

「はい! はいはい!!」
ウキウキワクワクの初めての授業参観日で手を上げる小学一年生のように、外に飛び出してビシッと手を上げた。

新聞、溜まりに溜まって、たくさんある。
「コレお願いします。あと、これと、これと」
何往復もして家の中から新聞を抱えて車に運び、ちり紙交換のおじさんも
「おお~、いっぱいあるね~」
と笑顔。
全て運び終えたときには、額に薄っすら汗が滲んだ(夏日だったし)
「これで全部です」
「はい。ありがとう」
そう言って、おじさんは車を発進させた。

家に帰って、ぼー、ふと気付く。
……アレ?

ちょっとまってよ、おじさん



トイレットペーパーは?



慌てて外に出て車を追いかけようとしたが、すでにドコにも居なかった。
拡声機のスイッチも、ぼーの家に止める時に切って、そのまま入れ忘れているのか、聞こえない。



ねえ、
トイレットペーパーは?


涙で前が見えなくなることは、幸いなかった。
「なんのために……」とは、十回くらい思ったが。
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by voovo | 2007-05-24 17:45 | 日記  
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