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頑張れ新人
2007年 12月 12日 *
地元のラジオ局に、男性新人アナウンサーが入局した。
ⅰアナウンサー。

無事に研修も終え、次はとうとう実地。
最初に任されたのは、一時間毎にあるニュースコーナーで、ニュースを読むことだった。

大きく口を開いて一言一言を聞きやすいように、はっきりと。
これ、基本。


…素人の私にも基本だとは分かっちゃいるが、これが酷かった。
間違えないように読もうとしているのか、ゆっくりゆっくり、一言一言を噛み締めるようにニュースを読む。
確かにはっきり聞こえるが、まるで小学生が幼稚園児に作文を読んで「分かった?」と聞かせているような「朗読」だった。
鳥肌が立つくらいだった。

ニュースが終わったら、先輩アナウンサーが、慌ててフォローした。
「あの、ⅰアナウンサーはですね、今日が初めてのアナウンスの仕事なんですよ。誰でも最初は初めてで、最初から上手な人はいないので、これからもっともっと勉強してもっと上手にアナウンサーらしくなれるよう、頑張ってもらいたいので、皆さんも長い目で、暖かく見守ってやってください」


ラジオはもう長いこと聞いてるが(←運転中に二時間だけ聞いてる)いままでの新人アナウンサーで、ここまで酷いアナウンスをした人はいなかった。
それゆえ、断然応援する気持ちが湧いた。

先輩にもこってり怒られたらしく、次の日には少しだけ読み方が変わっていた。しかしアナウンサーらしからぬ、ぎこちない読み方は変らない。
ここでラジオ局が
「他の人間に変えるから、お前はもっと練習しろ」
と交代させたりしたらガッカリだが、ここのラジオ局は違う。

たとえヘタクソでも、最初は誰でもヘタクソなんだから、ヘタクソなのが悔しかったらそれを反省しながら現場で自分で成長しろ、とでもいうかのうよに、他の時間帯や他の曜日のニュースまで軒並み読ませるようになった。これは異例だ。ぼーの記憶にも今までない。

これでもかとニュースを読ませ続けた。
ニュースは数人で担当するものなのに、この時からこのⅰアナウンサーだけにニュースを読ませるように体制を変えたのだ。

その甲斐あって、ⅰアナウンサーはいっぱい勉強したらしく、どんどん上手になっていった。まだ青臭さは抜けないが、ニュースを読んでて間違ったり舌が回らず噛んだとき、ぼーはヒヤリとして焦ったが、ⅰアナウンサーは落ち着いて
「失礼しました」
と言い、その後は何もなかったかのようにニュースを読み続けた。

……立派になって。・゜・(つД`)・゜・。
ぼーが巣立つ雛鳥を見る親鳥のような気分になったのはいうまでもない。


ⅰアナウンサーは、段々いろいろな仕事も任されるようになってきた。CMや中継などもするようになってきた。
この前などは、競馬中継を先輩アナウンサーの補助として立派に勤め上げたくらいだ。


土曜日、とあるイベントが地元で開かれ、その様子を実況中継するべく、ⅰアナウンサーが出向いた。

先輩アナ「今日はお天気もよくてイベント日和ですね」
ⅰアナ  「そうですね。たくさんの方々で賑わっていますスタジオにもこの熱気が伝わっているでしょうか?」
先輩アナ「ああ、聞こえますよ。元気なお子さんの声が聞こえます。お子さんが多いのかな?」
ⅰアナ  「そうですね。 子連れが多いですね!」
(↑元気いっぱい)

ぼー、驚愕。……子連れ…!?

先輩アナ「子連れって……狼じゃいんだから…。それを言うなら親子連れの方々とか家族連れの方々だろ…」
(慌ててフォローも、先輩もテンぱってる)
ⅰアナ 「あっ、すいません、家族連れの方々で賑わっ…て…ます

尻すぼみになるⅰアナウンサーの中継。

修行に終わりはない。
頑張れ、ⅰアナウンサー……。
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by voovo | 2007-12-12 15:29 | 日記  
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